Fバージョンのファイル名変更

Microsoft OfficeのPowerPointを持つエディションをお使いの方専用であるWildLightのFバージョンですが、一般公開後、ユーザーが混乱されているようですので、ファイル名を明確に分けることにいたしました。

通常バージョン: WildLight.dotm
Fバージョン: WildLightF.dotm

Fバージョンは、WildLight共有フォルダー下にあるF_Versionというフォルダーに入っています。

Microsoft Word を単独で購入して使用されている方や、Microsoft Office Personal版をお使いの方は、通常バージョンをお使いください。それ以外の方で、Excel/PowerPointがインストールされている方は、Fバージョンをお使いください(通常版も動作します)。ただし、Fバージョンをインストールしてエラーが発生する場合は、通常バージョンをインストールして使用してください。

過去にWildLightをインストールしたがエラーになってしまって使えないという方は、通常バージョンを再度ダウンロードしてインストールしてみてください(過去に間違ってFバージョンをインストールしてしまったためにエラーとなっている可能性があるため)。

※通常バージョンとFバージョンの両方をインストールしないよう注意してください。ワードのスタートアップフォルダーに「WildLight.dotm」か「WildLightF.dotm」のいずれかが存在するようにしてください。

WildLight中級セミナー 1/31

[Blog更新] WildLight中級セミナー(1月31日)

初の中級セミナー。ワイルドカードとWildLight特殊コマンドで、いろいろな翻訳周辺作業を簡素化しましょう。

この度、東京ほんま会主催による「WildLight中級セミナー」を、1月31日(日)に開催します。

今まで、初級セミナーは何度となく開催してきましたが、中級は初めてとなります。さて、一体、何が「中級」なのか?(笑)

具体的には、WildLightを活用するための辞書作成を、ワークショップを通じて学ぶスタイルになります。そう、自分で辞書を書きます。やはり、自分で書かないと自分のものになりませんものね!

セミナー最初は初級セミナーのおさらいをします。基本的な動作とメニューにある機能を、デモをご覧に入れながら説明いたします。その後に、参加者の皆さんに答えいただいたアンケート結果を課題として、それらを解決するためのWildLight辞書作りを行っていきます。もちろん、ワイルドカードの学習とWildLight特殊コマンドの学習をあわせて行っていきます。

途中、既存の辞書の中身をみんなで読み解いて、何をしているのかを理解するセッションも設けるつもりです。辞書はあるけど、何やってるの?・・・って知らない人が多いので、その考え方を学ぶことで、自分専用の辞書へ作りかえる力を身につけます。

中級セミナーは、今後の開催は未定ですので、WildLightを使いこなしたいと考えておられる方は、この機会に参加されることをお勧めいたします。

詳細は、以下のリンクをご覧ください。

東京ほんま会「WildLight中級セミナー」

 

SimplyTermsのタグに蛍光ペンをつける

今日、ツイッターでお題をいただきました(笑)

Buckeye さん開発の SimplyTerms で抽出したテキストファイルには、以下のような[[と]]で囲まれたタグ情報が付与されます。

[[S1_BD-1]]
翻訳の品質管理とWildLight
[[S1_BD-2]]
@名古屋翻訳者勉強会 2015年1月18日
[[S2_BD-1]]
説明内容

このタグにグレーの蛍光ペンを付与して、見た目が目立たなくしたいというお題でした。これを実現する方法は簡単で、WildLightの特殊コマンドにある HColor コマンドを使用します。このコマンドは、以下のような記述の仕方になります(WildLight取扱説明書参照のこと)

HColor:[色番号],[検索語]

検索語を検索し、色番号で指定された蛍光ペン色を付けます。 (検索語のみ指定色になる)
[色番号]:01:緑, 02:明緑, 03:青緑, 04:濃青, 05:青, 06:水, 07:桃, 08:紫, 09:濃い赤, 10:赤, 11:濃黄, 12:黄, 13:白, 14:25%灰, 15:50%灰, 16:黒

SimplyTerms のタグを検索するには、ワイルドカードを使用します。そして、その検索式(検索語)は以下の形でいいでしょう。注意が必要なのは、[や]を検索語にするときには、その前に\ (¥)が必要です。

[\[]{2}*[\]]{2}

そして、蛍光ペンの色を50%灰色にしてみましょう。その場合、色番号は 15 ということになります。

これらを辞書ファイル(テキストファイル)に記述するわけですが、以下のような記述になります。

WILDCARD:ON
HColor:15,[\[]{2}*[\]]{2}

もちろん、色番号を変えることによって、自分の好きな色に変更できます。塗りつぶしてしまいたいなら、16の黒を使うと良いでしょう。

この記述をした辞書ファイルを作成して WildLight Dic Library に登録しておきましたので、ご利用ください。ファイル名は「WLDIC_作業_SimplyTermsのタグに蛍光ペン付け.txt」です。

ちなみに、WildLightには SimplyTerms のタグを隠し文字属性にして見えなくするメニューが準備されています。(もとに戻すメニューも準備されています) 併せてご利用ください。

Wordのスタートアップフォルダーを開くバッチファイル

拙作のワードアドインマクロ「WildLight」 をインストールしていただくために準備している「OpenWordStartUp.exe」ですが、実は元はバッチファイルでできています。今回、「Windows10のスタートアップフォルダーを開く」で、そのバッチファイルを公開しましたので、併せてワードのスタートアップフォルダーを開くバッチファイルも公開します。

%@%echo off
cls
REM ***********************************************************
REM OpenWordStartupFolder
REM by Terry Saito
REM .
REM 翻訳横町の裏路地 http://terrysaito.com
REM ***********************************************************
REM 以下の targetfolder に開きたいフォルダー名を入力して下さい
set targetfolder=%APPDATA%\Microsoft\Word\StartUp
REM ***********************************************************
dir “%targetfolder%” 2>nul | find “<DIR>” >NUL
if errorlevel 1 goto ERROR
explorer %targetfolder%
goto Completed
:ERROR
echo ワードのスタートアップフォルダーが見つかりませんでした
echo:
pause
:Completed
set targetfolder=
exit

これらの文字列をテキストファイルにコピーし、拡張子をBATにすればOKです。(ファイルの作り方がわからない方は、こちらからダウンロードしてください → OpenWordStartUp.BAT

さて、このバッチファイルを見て、すでにお気付きの方もいると思います。上記の青文字の部分(%APPDATA%\Microsoft\Word\StartUp)を変えれば、他のフォルダーを開くバッチファイルに作り替えることができるのです。例えば…

set targetfolder=%USERPROFILE%\Documents

とすると、マイドキュメントのフォルダーが開くようになります。
いろいろと実験してみて、お役立てください。

WildLight 2.05 へバージョンアップ

Microsoft PowerPoint の MVP である「きぬあささん」が、私のツイートを拾ってくれて、PowerPoint で SmartArt から文字を抜くコードを紹介してくださいました。

SmartArtからテキストを取得するPowerPointマクロ

ある特定のクライアントさんが頻繁にSmartArt機能を使ったパワーポイントファイルを入稿してくるのですが、そのたびにテキストを抜けずに苦労していたのです。このスクリプトのお陰でテキストを抜けないものがなくなりました。

きぬあささんには、この場を借りて、厚くお礼申しあげます。

と言うことで、このスクリプトを参考に、WildLight のパワーポイントからのテキスト抜き機能を強化いたしました(すなわち、SmartArt からもテキスト抜きができるようになりました)

この機能はWildLightのFull版でのみ利用いただけます。また、当バージョンから Full版も一般公開する事にいたしましたので、どうぞ、ご利用下さい。

皆さまのお役に立てれば幸いです。

WildLight 2.04 へバージョンアップ

ひさしぶりのバージョンアップです。今回追加した機能は以下の2点です。

  1. ワードのテキストをエクセルに抜く (Full版のみ対応)
  2. 複数の対訳表をバッチ処理で作成

これらの機能は、どちらかというと翻訳会社向けの機能だと思います。(自分で使うためw)

ワードのテキストをエクセルに抜く

1の使途としては、例えば、納品仕様がエクセルへのベタ打ちとなっているが、翻訳者さんへは取り扱いやすいワード原稿で依頼したいような場合に使えます。翻訳者さんから納品されたワードの翻訳物を、エクセルに吐き出して納品物にする形になります。

この機能はメニューで「テキスト抽出」→「テキストをエクセルへ抽出」を選択すると実行されます。実行すると、テキストを抜くワードファイルを聞いてきますので、指定してください。ワードのテキストがエクセルへ抽出されます。

複数の対訳表をバッチ処理で作成

2の機能は、大量にある過去の翻訳物と原稿を対訳表にしておき、翻訳資産として活用するというような場合に役立ちます。もちろん、細かなアライメントが必要となりますが、取り敢えず、一気に対訳表にしてしまいたいという方にはお勧めです。(アライメントして保存しておけば、後からエクセルに起こし直したり、TMへ流し込んだりと再利用できます。)

バッチ処理を行うためには、対訳表にする2つのファイルを1セットにした情報を、対訳表作成リストファイルとして作成します。これは任意な名前を付けたテキストファイルで、Shift-JIS か Unicode を使用します。以下の例のように、対訳表にする2つのファイルをタブで挟んで、フルパスで記述します。

例)
C:¥Documents¥原稿.docx (tab) D:¥temp¥訳文.doc
C:¥original¥方針説明.docx (tab) F:¥Storage¥翻訳結果.docx

そうです。ファイルの形式としては、WildLight の辞書と同じで、TABをセパレータとして使います。

対訳表作成したいファイル群をすべて記述してください。WildLight は上から順番に対訳表を作成し、対訳表作成リストファイルが保存されているフォルダーに、対訳表を保存していきます。

存在しないファイルが指定された場合は、作業は行われずにスキップし、次のファイルセットの処理へ移ります。リスト内のすべてのファイルを処理したのち、新規文書を自動作成して、作業結果を出力します。処理されなかったファイル群や、作成された対訳表のファイル名を知る事ができます。(対訳表を保存したフォルダーをエクスプローラーで自動的に開くようになっています。)

起動方法は、メニューの「対訳表機能」→「対訳表作成をバッチ処理する」を選択します。ファイル選択画面になりますので、上で作成した対訳表作成リストファイルを指定します。すると、ファイルのリストに従って、対訳表が次々と作成されます。

ダウンロードは、当ブログの「ダウンロード/インストール」タブから行えます。

WildLight を紹介いただいてるブログ

今までグクることもしなかったのですが、思い立って WildLight をキーワードに検索してみると、知らないブログ記事も見つかって感動いたしました。拙作のワードアドインマクロ「WildLight 」を紹介いただいているブログをご紹介します。

最近はWildLight の開発も一段落し、アップデートをしていませんが、こういう記事を読むと、とても励みになります。

また、参加したセミナー、懇親会やオフ会で「WildLight を使ってますよ」と声を掛けていただいたり、ブログ経由でメッセージをいただくことも増え、そろそろ機能改善に動き出そうかと考えているところです。

少しでも皆さんの翻訳品質底上げにお役に立てたら…という想いで開発しています。何か要望やコメントがありましたら、お気軽にご連絡くださいね。

「FIGURE 1A」を「図 1A」に変換したい

今日、以下のような変換をしたいという問合せをもらいました。

英語から和訳を行う際、英語の「FIGURE 1A」とか「FIGURE 10B」を、それぞれ「図 1A」、「図 10B」に変換したいとの事でした。

これをWildLightで変換する場合、ワイルドカードと特殊コマンド Han2Zen を使えば変換できます。

WILDCARD:ON
FIGURE ([0-9A-Z]{1,})                 図 ¥1
Han2Zen,[0-9A-Z]

この3行を記述した辞書ファイルを準備すれば良いです。(2行目の検索語と置換語の間は TABです)

1行目の「WILDCARD:ON」でワイルドカードモードをONにします。

2行目は、検索語に「FIGURE ([0-9A-Z]{1,})」、置換語に「図 ¥1」を指定して置換します。「([0-9A-Z]{1,})」にヒットする図番号が、置換語の「¥1」に代入されて置換されます。

3行目の「Han2Zen,[0-9A-Z]」で半角数字と英大文字を全角文字へ変換します。

お試しください。