WildLight 2.04 へバージョンアップ

ひさしぶりのバージョンアップです。今回追加した機能は以下の2点です。

  1. ワードのテキストをエクセルに抜く (Full版のみ対応)
  2. 複数の対訳表をバッチ処理で作成

これらの機能は、どちらかというと翻訳会社向けの機能だと思います。(自分で使うためw)

ワードのテキストをエクセルに抜く

1の使途としては、例えば、納品仕様がエクセルへのベタ打ちとなっているが、翻訳者さんへは取り扱いやすいワード原稿で依頼したいような場合に使えます。翻訳者さんから納品されたワードの翻訳物を、エクセルに吐き出して納品物にする形になります。

この機能はメニューで「テキスト抽出」→「テキストをエクセルへ抽出」を選択すると実行されます。実行すると、テキストを抜くワードファイルを聞いてきますので、指定してください。ワードのテキストがエクセルへ抽出されます。

複数の対訳表をバッチ処理で作成

2の機能は、大量にある過去の翻訳物と原稿を対訳表にしておき、翻訳資産として活用するというような場合に役立ちます。もちろん、細かなアライメントが必要となりますが、取り敢えず、一気に対訳表にしてしまいたいという方にはお勧めです。(アライメントして保存しておけば、後からエクセルに起こし直したり、TMへ流し込んだりと再利用できます。)

バッチ処理を行うためには、対訳表にする2つのファイルを1セットにした情報を、対訳表作成リストファイルとして作成します。これは任意な名前を付けたテキストファイルで、Shift-JIS か Unicode を使用します。以下の例のように、対訳表にする2つのファイルをタブで挟んで、フルパスで記述します。

例)
C:¥Documents¥原稿.docx (tab) D:¥temp¥訳文.doc
C:¥original¥方針説明.docx (tab) F:¥Storage¥翻訳結果.docx

そうです。ファイルの形式としては、WildLight の辞書と同じで、TABをセパレータとして使います。

対訳表作成したいファイル群をすべて記述してください。WildLight は上から順番に対訳表を作成し、対訳表作成リストファイルが保存されているフォルダーに、対訳表を保存していきます。

存在しないファイルが指定された場合は、作業は行われずにスキップし、次のファイルセットの処理へ移ります。リスト内のすべてのファイルを処理したのち、新規文書を自動作成して、作業結果を出力します。処理されなかったファイル群や、作成された対訳表のファイル名を知る事ができます。(対訳表を保存したフォルダーをエクスプローラーで自動的に開くようになっています。)

起動方法は、メニューの「対訳表機能」→「対訳表作成をバッチ処理する」を選択します。ファイル選択画面になりますので、上で作成した対訳表作成リストファイルを指定します。すると、ファイルのリストに従って、対訳表が次々と作成されます。

ダウンロードは、当ブログの「ダウンロード/インストール」タブから行えます。

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テキスト辞書はクラウドへ

WildLightやMildLiteといったツールを使う際、利用するテキスト辞書はすべてクラウドストレージに入れています。

理由は簡単ですね。自宅でも、外出先でも同じテキスト辞書環境で作業ができるからです。WildLightを使っていると、ちょこちょことテキスト辞書を修正したり、MildLiteで辞書登録するわけですが、そういった変更を他マシンへ反映する手間を考えることなく、作業を行えるメリットは大きいです。

また、MildLiteのようなユーティリティソフトもクラウドストレージに置いています。バージョンアップがあった場合、上書きするだけで使用するPC全部へ自動的に反映されるからです。

WildLight を紹介いただいてるブログ

今までグクることもしなかったのですが、思い立って WildLight をキーワードに検索してみると、知らないブログ記事も見つかって感動いたしました。拙作のワードアドインマクロ「WildLight 」を紹介いただいているブログをご紹介します。

最近はWildLight の開発も一段落し、アップデートをしていませんが、こういう記事を読むと、とても励みになります。

また、参加したセミナー、懇親会やオフ会で「WildLight を使ってますよ」と声を掛けていただいたり、ブログ経由でメッセージをいただくことも増え、そろそろ機能改善に動き出そうかと考えているところです。

少しでも皆さんの翻訳品質底上げにお役に立てたら…という想いで開発しています。何か要望やコメントがありましたら、お気軽にご連絡くださいね。

MildLite をリリース (用語置換ツール)

冗談で言っていた WildLight の姉妹ユーティリティツール「MildLite」をリリースする事にいたしました。

このツールは、AutoHotKey で作成されている常駐型ツールですので、使用するアプリケーションを限定しません。Microsoft Word, Excel, PowerPointや Trados といった Windows アプリケーション上であれば使用できる筈です。

以下の機能を持っています。

  1. 用語辞書による用語置換(置換辞書であれば、WildLightの辞書をそのまま使えます)
  2. 辞書登録
  3. テキストファイル検索(WildLight辞書の串刺し検索ができます)
  4. 情報のクリップ機能
  5. ウエブ辞書の検索

以下のURLからダウンロードできます。詳細は、同梱されている readme.txt をご覧ください。

MildLite

【例えばこんな使い方】

  • Trados の原文TUを範囲指定して、WIN + ALT + T を押すと、指定された用語集で置換が行われて表示されます。そのまま、訳文TU上で Ctrl + V する事で置換結果を貼り付けられます。
  • 適用する辞書はプルダウンメニューで変更が可能。複数の辞書を適用したい時は、まず1番目の辞書で置換。辞書を変更し、結果を範囲指定して置換実行。また、辞書を変更して、置換結果を範囲指定して置換実行・・・この繰り返しで、辞書を複数掛けることもできます。
  • Webベースの翻訳支援ツール上で、原文を範囲指定し WIN + ALT + T で用語置換。
  • 正規表現を使った辞書を作り、汎用性のある置換も行えます(WildLightのワイルドカード辞書と同様)。
  • 翻訳チェックをしている時に、辞書登録したい用語を範囲指定して WIN + ALT + J で辞書登録(検索語)。対訳語を範囲指定して WIN + CTRL + J で辞書登録(置換語)。仕事の流れの中で用語集の蓄積が容易になります。
  • 確認したい用語を範囲指定して、WIN + ALT + F で指定されたフォルダー内のテキストファイル全てを検索。ヒットしたものを一覧にして表示します。WildLight用辞書を持つフォルダーを検索するようにすれば、辞書の串刺し検索になります。
  • エージェントから提供されるエクセル用語集もテキストファイルにしてしまえば、この検索で引っ掛けられるようになります。
  • 正規表現を使ったテキストファイル検索がしたければ、何も範囲指定せずに WIN + ALT + F を押すと検索窓が現れ、正規表現を利用した検索が可能となります。
  • 翻訳中の原稿や資料で、残しておきたい情報があったら範囲指定して WIN + ALT + C で情報クリップ。後から閲覧/編集ができます。
  • クリップファイルを、テキストファイル検索対象のフォルダーに入れておけば、WIN + ALT + F の検索対象になって便利だったりします。
  • ウエブ上に点在する辞書で用語を検索したい!とか Google で表現のチェックをしたい!とか、そういう時は、対象の用語やフレーズを範囲指定して ALT + ファンクションキーを押すと、ウエブ検索してくれます。また、検索するサイトも自分でカスタマイズできるのが便利。
  • 一番良く使う Google 検索は、検索対象を範囲指定した後、Ctrl キーを押しながらマウスの右クリックをするとメニューに現れるので、それを選択。アプリケーションを選ばず Google 検索ができて作業効率がアップ。(WIN + G でも検索できます)
  • MildLite はWildLightと同様、Unicode に対応しているのでマルチ言語に対応。