[MildLite] ウェブ検索用サイト設定 (WordNet)

MildLite では ALT キーとファンクションキーの組み合わせで、範囲指定している文字列をウェブ検索できるようになっていますが、その検索サイトは MildLite.ini ファイルで設定できるようになっており、自分の利用したいサイトへカスタマイズできます。

MildLite に同梱されている MildLite_readme.txt に記述していますが、MildLite.ini の[WebDicSection]に記述することで実現できます。ちなみに、デフォルトでは以下の検索メニューが登録されています。

  1. Google (フレーズ検索)
  2. Google 実ヒット数検索
  3. Google Book
  4. Google Scholar
  5. OneLook
  6. Merriam Webster
  7. Merriam Webster Thesaurus
  8. ProWritingAid
  9. Oxford Learner’s Dictionaries
  10. Abbreviation Dictinary
  11. Weblio
  12. 英辞郎

上記の番号が ALT と一緒に押すファンクションキーの番号です。これらを自分用にカスタマイズする場合、以下の文字列を変更することになります。

WinF1Name=
WinF1URL=

検索サイトを登録したいファンクションキー番号に対応する WinF?Name と WinF?URL を修正します(上記ケースですとF1キーです。F12にしたければ、WinF12Name と WinF12URL を修正します。)

ここでは例として、PRINCETON UNIVERSITYWordNet を設定してみます。では、ALT+F8のキーコンビネーションに登録してみましょう。

まず、名前を登録します。

WinF8Name=WordNet

つぎに、検索用のURL ( http://wordnetweb.princeton.edu/perl/webwn?s= ) を指定します。

WinF8URL=http://wordnetweb.princeton.edu/perl/webwn?s=[check]

[check]には範囲指定した文字列が代入されます。

これらを記述した後、MildLite.ini を保存し、MildLite を再起動すれば利用できるようになります。

お役立てください。

テキスト辞書はクラウドへ

WildLightやMildLiteといったツールを使う際、利用するテキスト辞書はすべてクラウドストレージに入れています。

理由は簡単ですね。自宅でも、外出先でも同じテキスト辞書環境で作業ができるからです。WildLightを使っていると、ちょこちょことテキスト辞書を修正したり、MildLiteで辞書登録するわけですが、そういった変更を他マシンへ反映する手間を考えることなく、作業を行えるメリットは大きいです。

また、MildLiteのようなユーティリティソフトもクラウドストレージに置いています。バージョンアップがあった場合、上書きするだけで使用するPC全部へ自動的に反映されるからです。

MildLite をリリース (用語置換ツール)

冗談で言っていた WildLight の姉妹ユーティリティツール「MildLite」をリリースする事にいたしました。

このツールは、AutoHotKey で作成されている常駐型ツールですので、使用するアプリケーションを限定しません。Microsoft Word, Excel, PowerPointや Trados といった Windows アプリケーション上であれば使用できる筈です。

以下の機能を持っています。

  1. 用語辞書による用語置換(置換辞書であれば、WildLightの辞書をそのまま使えます)
  2. 辞書登録
  3. テキストファイル検索(WildLight辞書の串刺し検索ができます)
  4. 情報のクリップ機能
  5. ウエブ辞書の検索

以下のURLからダウンロードできます。詳細は、同梱されている readme.txt をご覧ください。

MildLite

【例えばこんな使い方】

  • Trados の原文TUを範囲指定して、WIN + ALT + T を押すと、指定された用語集で置換が行われて表示されます。そのまま、訳文TU上で Ctrl + V する事で置換結果を貼り付けられます。
  • 適用する辞書はプルダウンメニューで変更が可能。複数の辞書を適用したい時は、まず1番目の辞書で置換。辞書を変更し、結果を範囲指定して置換実行。また、辞書を変更して、置換結果を範囲指定して置換実行・・・この繰り返しで、辞書を複数掛けることもできます。
  • Webベースの翻訳支援ツール上で、原文を範囲指定し WIN + ALT + T で用語置換。
  • 正規表現を使った辞書を作り、汎用性のある置換も行えます(WildLightのワイルドカード辞書と同様)。
  • 翻訳チェックをしている時に、辞書登録したい用語を範囲指定して WIN + ALT + J で辞書登録(検索語)。対訳語を範囲指定して WIN + CTRL + J で辞書登録(置換語)。仕事の流れの中で用語集の蓄積が容易になります。
  • 確認したい用語を範囲指定して、WIN + ALT + F で指定されたフォルダー内のテキストファイル全てを検索。ヒットしたものを一覧にして表示します。WildLight用辞書を持つフォルダーを検索するようにすれば、辞書の串刺し検索になります。
  • エージェントから提供されるエクセル用語集もテキストファイルにしてしまえば、この検索で引っ掛けられるようになります。
  • 正規表現を使ったテキストファイル検索がしたければ、何も範囲指定せずに WIN + ALT + F を押すと検索窓が現れ、正規表現を利用した検索が可能となります。
  • 翻訳中の原稿や資料で、残しておきたい情報があったら範囲指定して WIN + ALT + C で情報クリップ。後から閲覧/編集ができます。
  • クリップファイルを、テキストファイル検索対象のフォルダーに入れておけば、WIN + ALT + F の検索対象になって便利だったりします。
  • ウエブ上に点在する辞書で用語を検索したい!とか Google で表現のチェックをしたい!とか、そういう時は、対象の用語やフレーズを範囲指定して ALT + ファンクションキーを押すと、ウエブ検索してくれます。また、検索するサイトも自分でカスタマイズできるのが便利。
  • 一番良く使う Google 検索は、検索対象を範囲指定した後、Ctrl キーを押しながらマウスの右クリックをするとメニューに現れるので、それを選択。アプリケーションを選ばず Google 検索ができて作業効率がアップ。(WIN + G でも検索できます)
  • MildLite はWildLightと同様、Unicode に対応しているのでマルチ言語に対応。