【 ソフト名 】MildLite(ダウンロード)
【 製 作 者 】Terry Saito
【 種 別 】フリーウェア
【 開発環境 】AutoHotKey
【 動作環境 】Windows 10, 11
◇ 概要 ◇
翻訳作業を行いながら記録しておきたい用語をWildLight辞書(テキストファイル)へ登録するツールとして開発しました。Microsoft Office製品やウェブブラウザなど、使用しているアプリケーションソフトに関係なく用語登録を行えます。
保存先はテキストファイルですので、あとでメモ帳などを使って簡単に編集が可能です。また、他のアプリケーションへの流用が簡単です。
おまけ機能として、用語集ファイルを使った用語置換が可能です。正規表現による置換へも対応しています。
従来のWildLightのようなワードマクロによる用語置換は、ワード上でしか行えませんでしたが、MildLiteを使うと、使用するアプリケーションを選びません。
例えば、Tradosの原文TUを範囲指定し、MildLiteで用語置換して、訳文のTUへ貼り付けるといった使い方が可能です。
- 辞書ファイル作成に便利
指定されたユーザー辞書に、Windowsの各種アプリケーション上で範囲指定した語句を登録します。原語(検索語)の登録と訳語(置換語)の登録の両方が行えます。 - 指定したフォルダ内にあるテキストファイルを串刺検索できます。
つまり、同一フォルダにWildLightやMildLiteの辞書を入れておけば、串刺し検索できます。 - 範囲指定した用語を、事前に登録した辞書サイト、検索サイトで検索できます。
サイトは自分の好きなものを設定する事ができます。 - 用語置換には、WildLight辞書(ワイルドカードや特殊コマンドは不可)を使用できます。
◇ 機能 ◇
- 辞書登録機能(WildLight用、MildLite用)
- フォルダ内テキストファイルの検索機能
- クリップ機能
- ウェブ辞書/サイトを利用した検索機能
- 用語辞書を使った用語置換
◇ 動作条件 ◇
Windows10, 11でのみ動作確認しています。
◇ 使い方 ◇
【用語置換】
用語置換をしたい文字列を範囲指定し、WIN + ALT + T を押してください。
置換結果が画面に現れます。また、クリップボードへもコピーされます。
(CTRL + V で置換結果を張り付けられます)
置換に使用される辞書ファイルは、前回最後に使用された辞書です。
【原語登録】(検索語登録)
登録したい用語を範囲指定し、WIN + ALT + J を押してください。
(Ctrlキーを押しながらマウス右クリックで「単語登録」→「原語登録」でも同じことができます)
※範囲指定された文字列の先頭に改行を付加して保存されます。なお、範囲指定内の改行はTABに変換されます。
※原語ばかりを登録しても問題ありません。
【訳語登録】(置換語登録)
登録したい用語を範囲指定し、WIN + Ctrl + J を押してください。
(Ctrlキーを押しながらマウス右クリックで「単語登録」→「訳語登録」でも同じことができます)
※範囲指定された文字列の先頭にTABを付加して保存されます。範囲指定内の改行はTABに変換されます。
つまり、WildLightの辞書形式で保存されます。
原語 (TAB) 訳語
用語登録の流れは以下の通り
- 用語を抽出しようとしているアプリのウインドウを1度クリックしアクティブ状態にする。
- 原語(検索語)を範囲指定し、WIN + ALT + J を押す。
- 訳語(置換語)を範囲指定し、WIN + Ctrl + J を押す。
これにより、「原語 (TAB) 訳語」の形で登録されます。
上記の2,3を繰り返す事で、対訳用語集が作成できます。
【原語/訳語の同時登録】
Microsoft Office 製品などでは、複数個所の同時範囲指定が可能ですので、原語と訳語を同時に範囲指定して WIN + ALT + J もしくは Ctrl + Win + G を押せば、上記と同じスタイルで原語と訳語のペアで登録されます。
もしくは、以下の方法で登録ができます。
- 原語(検索語)を範囲指定し、Ctrl + C を押してコピーする。
- 訳語(置換語)を範囲指定し、Ctrl + Win + Gを押す。
【テキストファイル検索】
- 検索したい文字列を範囲指定し、WIN + ALT + F を押してください。
- 指定したフォルダ内にあるテキストファイルからヒットした行がポップアップ画面に表示されます。
- マウスを動かすと、画面は消えます。
【クリップ機能】
- クリップしたい箇所を範囲指定して WIN + ALT + C を押してください。
- 例えば、ウエブ検索をしていて、気になった情報があれば範囲指定し、WIN + ALT + C を押せば、クリップファイルへクリップされます。
もし、改行やタブを削除してクリップしたい場合は、WIN + Ctrl + C を押してください。
※範囲指定内の改行、タブは全て削除され、「【Clip】[–]範囲指定文字列」の形で保存されます。前後に改行が付与されます。
◇ メニュー ◇
タスクバーのアイコンを右クリックすると以下のメニューが現れます。
プログラム名+バージョン情報:
WildLightのクラウドシェアライブラリーが表示されます
選択されている辞書ファイル名:
ノートパッドで辞書ファイルを開きます。
登録ユーザー辞書選択
用語登録するユーザー辞書を変更します。
[並び替え]:ASCIIコード順
辞書内容を、原語のASCIIコード順に並び替えます。
(重複データは削除されます)
[並び替え]:原語文字数順
辞書内容を、原語の文字数が大きい順に並び替えます。
(重複データは削除されます)
※なお、上記2つの並び替えを実行した場合、拡張子 .bak で
辞書のバックアップが作成されます。
(選択されているフォルダ名):
選択されたフォルダをエクスプローラで開きます。
フォルダ内のテキストファイルリスト
選択されたフォルダ内にあるテキストファイルリストを
表示します。
検索フォルダの選択
テキストファイルを検索するフォルダを変更します。
常駐終了
プログラムを終了します。
Web辞書ヘルプ
ALT + ファンクションキーで呼び出せる辞書リストを表示します。
ヘルプ
簡単なヘルプ画面を表示します。
◇ キー操作 ◇
WIN + ALT + T
範囲指定箇所を置換辞書を使って、全文置換する。
WIN + ALT + J
範囲指定箇所を原語(検索語)として辞書ファイルへ保存
WIN + Ctrl + J
範囲指定箇所を訳語(置換語)として辞書ファイルへ保存
Ctrl + ALT + G
事前にCtrl + C でコピーされた用語を原語(検索語)とし、範囲指定個所を訳語(置換語)として辞書ファイルへ保存
もし、Office製品などで複数個所が範囲指定されていた場合は、文書で先に登場する用語を原語(検索語)、後に登場する用語を訳語(置換語)として辞書ファイルへ保存
WIN + ALT + C
範囲指定箇所をクリップして辞書ファイルへ保存。
WIN + Ctrl + C
範囲指定箇所の改行/タブを削除しクリップして辞書ファイルへ保存
Ctrl + マウス右クリック
サブメニューが表示され、上記4つの機能が選択できます。
ALT + WIN + F1~F12
INI ファイルに指定されたサイトを呼び出して検索します。
WIN + ALT + G
Google 検索します
※Ctrl + マウス右クリックでGoogle検索できます
◇ Web辞書の登録方法 ◇
MildLite.ini に以下の記述をします。
例)ALT + WIN + F1 へ Google フレーズ検索を登録する場合
[WebDicSection]
WinF1Name=Google (フレーズ検索)
WinF1Location=https://www.google.co.jp/search?q=”[check]”
[check]に範囲指定した文字列が代入されます。
◇ その他 ◇
・実行ファイルと同じフォルダーに MildLite.ini が作成されます。これは初期設定ファイルです。
◇ TIPS ◇
・他のマクロ・アプリ用の辞書作成ツールとして
用語 (TAB) 用語
このコンビネーションの用語集/辞書ファイルを利用するマクロやアプリケーションは多いようですので、それらの用語集作成に使用できると思います。
・閲覧している情報で保存しておきたいものは、範囲指定してクリップするという使い方に利用できます。(WIN + ALT + C)
・クリップしたファイルを検索対象とすれば、蓄積した情報の検索にも使用できます。
・ファイルリストを作りたい時、エクスプローラでファイルリストを表示しておき、CTRL + A にてファイル全てを選択後、WIN + ALT + C すれば、ファイルリストがクリップされます。
◇ 免責 ◇
このソフトを使用することにより発生した
いかなる損害についても、製作者は責任を負いません。
◇ 転載 ◇
転載はご自由にどうぞ。書籍などに掲載される際は、ご連絡いただけますとありがたいです。
◇ 寄付 ◇
当ソフトウェアを使い込み、役立つと判断されるようでしたら、開発支援として寄付をいただけますとありがたいです。
こんにちは。WildLightとMildLiteを最近ダウンロードさせていただき、大変活用しています。有用なソフトをフリーで配布してくださって本当にありがとうございます。
MildliteのWeb辞書検索機能についてお伺いしたいのですが、readmeにはWin+ファンクションキーで動作するとあるのですが、こちらの記事ではAlt+ファンクションキーで動作するとあり、実際にAltキーとの組み合わせで動作します。
readmeの記載が誤っているのでしょうか、私のPCでの挙動がおかしいのでしょうか。
Altキーとファンクションキーの組み合わせはその他のショートカットキーと重複するものが多く、winキーとの組み合わせで使えたら嬉しいと思っています。
コメントをありがとうございます。
readmeの記述が古いままですので、こちらの記事が正しいです。
Web辞書検索をする時のショートカットキーの組合わせですが、以前はWinキーとの組合わせにしていました。ただ、私の使用上、他とバッティングすることがあり、ALTとの組合わせに変更したものが現在のバージョンです。(あくまでも自分基準(笑))
Winキーとの組合わせ版も公開できないか、検討してみます
ご要望にお応えして、Web辞書検索機能のファンクションキーを、WIN + ALT + ファンクションキーに変更したバージョンアップ版 Ver 0.05βを公開しました。ダウンロードしてお使いください。
ぽろっとコメントした内容にさっそく対応してくださってどうもありがとうございます。
ショートカットの重複もなくなり、とても快適になりました。お忙しい中本当にありがとうございました!
今後も活用させていただきます。
こんにちは。
MildLightの配布ありがとうございます。
Web上の辞書検索に大活躍しております。
ファンクションキーに自分がよく使う辞書を登録してあるのですが、F4以降の登録辞書を忘れがちになり、タスクバーのアイコンから登録辞書を確認することもしばしばです。
Ctrl+右クリックメニューのGoogle検索と同様に、ファンクションキーに登録してある辞書も右クリックメニューから検索できるようにしていただけると大変助かります。次回アップデートの際にご検討いただきたくご連絡させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。
森田さん
コメントをありがとうございます。
簡単にできそうだったので、早速、対応版をアップロードしておきました。Ver 0.08 になります。
Terryさん
迅速なご対応ありがとうございました!
期待どおりに動作することを確認できました。
Webでの検索がさらに簡単になりとても助かります!