簡易対訳表を作ってみる

WL_HowToAlign

原稿と訳文を比較して、訳抜けを検出する事を目的に、簡易的に対訳表を作成するおまけ機能を WildLight に盛り込んであります。但し、他ソフトウェアのように完璧なものではありません。あくまでもチェックして問題を検出する事を目的としているので、この程度のレベルでも目的十分と考えています。

  1. プルダウンメニューの「機能」→「2文書を比較表にする(β)」を選択する
  2. ファイル選択ウインドウが出たら、原稿ファイルを選択する。
  3. ファイル選択ウインドウが出たら、訳文ファイルを選択する。
  4. 機能が実行され、対訳表が作成されれば終了です。
  5. 表操作を使い、原文と訳文をアライメントします。

表作成後のアライメント作業は、メニューの「表操作」にセルの削除・挿入・結合機能があり、それを使う方法がありますが、毎回メニュー選択するのは作業効率が良くありません。そこで、これらの機能をショートカットキーに登録して作業する事をお勧めします。

方法は、ショートカットキー登録の方法のマニュアルを作ってありますので参照して下さい。

WildLight Ver. 1.05 をリリース

WildLight Users Group で要望の出された機能を盛り込みました。
今回盛り込んだ特殊コマンドは、以下の4つです。

  • Superscript:ON/OFF/CLEAR (上付き文字)
  • Subscript:ON/OFF/CLEAR (下付き文字)
  • Bold:ON/OFF/CLEAR (ボールド体)
  • Italic:ON/OFF/CLEAR (イタリック体)

スイッチのON, OFF, CLEAR には以下の意味があります。

  • ON : 対象となる文字のみを検索対象とする。
    例) Superscript:ON で上付き文字のみを検索します。
  • OFF : 対象となる文字を検索対象外とする。
    例) Subscript:OFF で下付き文字は検索から除外されます。
  • CLEAR : 設定をクリアします。
    例) Italic:CLEAR でイタリック体へ指定された検索指定を解除します。

例えば、ボールドになっていないイタリック体の半角英文字を検索対象としたい場合は、以下のように辞書へ記述します。

Bold:OFF
Italic:ON
[A-Za-z]
Bold:CLEAR
Italic:CLEAR

上記の特殊コマンドの追加に加え、プルダウンメニューに「ワード設定」の項目を追加し、以下を追加しました。

  • 「オートコレクト」
  • 「オートフォーマット」
  • 「入力オートフォーマット」
  • 「ショートカットキー」

これらの機能へメニューから直接アクセスできます。

バグレポートありましたら、ご連絡をお願い致します。

テンプレート辞書

指定した用語や単語だけに蛍光ペン付けをして、チェックし易くしたい…という目的から、WildLight を利用して頂いている方もいるようです。

その上で、辞書の作成で戸惑うのではないかと思い、テンプレート辞書を作成しました。
(クリックして表紙された状態で、Ctrl+S すると保存できます)

このテキストファイルに、どんどんとチェックしたい単語や用語を追加するだけで、WildLight の辞書として使用できます。

作った辞書ファイルをリネームして、分野別や文書種類別に辞書を作って使用するのがいいでしょう。

なぜ、ワードなのか?

翻訳の支援ツールは色々と出回っていますが、何故、WildLightはワードマクロを使って開発したのか? その理由は以下のようなものです。

  • Microsoft Word は、翻訳関係者ならまず間違いなくみんなが使っている
  • つまり、新たなソフトウェアを購入するなど、コスト的負担が無い
  • また、新たなソフトウェアの取り扱いを覚える必要が無い。
  • 法人の場合、新しいソフトウェアを導入する場合、社内申請・審査・承認等のプロセスを通す必要があり、予算的観点も含め、手軽に導入し辛い環境にある。しかし、既に導入済みのワードへのアドイン導入であれば、それらの煩雑な処理が最小限に抑えられる。
  • コスト的投資が無いので、翻訳者さんへ導入を勧め易い。
  • つまり、思い立ったら直ぐに使い始められる。

翻訳者さんに使って貰うには?…そこが発想の起点です。余計なものを買わなくても、手軽に導入ができる、そんなものを作りたかったのです。

WildLightの起動方法

WL_HowToExecute

問合せを頂いて調べてみれば、どうやってWildLightを起動するのかを書いたものがない事に、いまさらながら気が付きました。以下に起動方法を記します。

【WildLightの起動方法】

  1. 作業を行う文書を表示した状態で、メニューの「アドイン」をクリックする。
  2. 「WildLight」をクリックするとプルダウンメニューが表示される。
  3. プルダウンメニューにある「WildLight」をクリックする。
  4. すると辞書ファイルを指定するダイアログボックスが現れる。
  5. 適用したい辞書ファイルを指定しOKを押す。
  6. WildLightが辞書の記述に従い実行される。
    (上のデモは「数チェック」辞書を適用したところです。数に色付けがされ、原文と訳文で比較する事でチェックができます。)