ひさしぶりのバージョンアップです。今回追加した機能は以下の2点です。
- ワードのテキストをエクセルに抜く (Full版のみ対応)
- 複数の対訳表をバッチ処理で作成
これらの機能は、どちらかというと翻訳会社向けの機能だと思います。(自分で使うためw)
ワードのテキストをエクセルに抜く
1の使途としては、例えば、納品仕様がエクセルへのベタ打ちとなっているが、翻訳者さんへは取り扱いやすいワード原稿で依頼したいような場合に使えます。翻訳者さんから納品されたワードの翻訳物を、エクセルに吐き出して納品物にする形になります。
この機能はメニューで「テキスト抽出」→「テキストをエクセルへ抽出」を選択すると実行されます。実行すると、テキストを抜くワードファイルを聞いてきますので、指定してください。ワードのテキストがエクセルへ抽出されます。
複数の対訳表をバッチ処理で作成
2の機能は、大量にある過去の翻訳物と原稿を対訳表にしておき、翻訳資産として活用するというような場合に役立ちます。もちろん、細かなアライメントが必要となりますが、取り敢えず、一気に対訳表にしてしまいたいという方にはお勧めです。(アライメントして保存しておけば、後からエクセルに起こし直したり、TMへ流し込んだりと再利用できます。)
バッチ処理を行うためには、対訳表にする2つのファイルを1セットにした情報を、対訳表作成リストファイルとして作成します。これは任意な名前を付けたテキストファイルで、Shift-JIS か Unicode を使用します。以下の例のように、対訳表にする2つのファイルをタブで挟んで、フルパスで記述します。
例)
C:¥Documents¥原稿.docx (tab) D:¥temp¥訳文.doc
C:¥original¥方針説明.docx (tab) F:¥Storage¥翻訳結果.docx
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そうです。ファイルの形式としては、WildLight の辞書と同じで、TABをセパレータとして使います。
対訳表作成したいファイル群をすべて記述してください。WildLight は上から順番に対訳表を作成し、対訳表作成リストファイルが保存されているフォルダーに、対訳表を保存していきます。
存在しないファイルが指定された場合は、作業は行われずにスキップし、次のファイルセットの処理へ移ります。リスト内のすべてのファイルを処理したのち、新規文書を自動作成して、作業結果を出力します。処理されなかったファイル群や、作成された対訳表のファイル名を知る事ができます。(対訳表を保存したフォルダーをエクスプローラーで自動的に開くようになっています。)
起動方法は、メニューの「対訳表機能」→「対訳表作成をバッチ処理する」を選択します。ファイル選択画面になりますので、上で作成した対訳表作成リストファイルを指定します。すると、ファイルのリストに従って、対訳表が次々と作成されます。
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