Microsoft Word のオートコレクトの定義を編集するためのアドインマクロです。以下のような特徴があります。
- オートコレクトの定義を、使い慣れたワードの文書として修正、追加、削除が行える。
- オートコレクトの定義をワード文書として取り扱えるので、文書種類や分野、言語別に設定を作って保存しておき、必要に応じてオートコレクトへ定義して使用することができる。
- オートコレクトの定義を、ワード文書という形でシェアできる。
- AutoHotKey の HotString Helper 用の定義ファイルへ変換したり、逆に HotString Helper の定義をオートコレクト用に変換できる。
(つまり、HotString Helperの定義管理ツールとしてACEを利用できる)
以下のリンクからダウンロードしてお使いください。
- ACE.dotm (ワードアドインマクロ。ワードのStartupフォルダーへ入れます)
- readme.txt (説明書です)
詳細は、readme.txt を参照してください。
(Mac 用のWord 2011でも動作するのを確認しました。)
【開発背景】
以前よりセミナーなどを通じて、翻訳に関わる「作業」のポカミスを撲滅するには、3つの段階に沿って対策を取る必要があり、究極的には「ミスをしない仕組み」を生み出すのが最上級のポカミス対策だとお話ししてきました。
- 最初からミスしない工夫をする。(能力伸長、自己鍛錬・・・)
- ミスしたら、その場で気付き、即手直しをする。(合成音声で読み上げ、WildLight、ACEなど)
- 作業後に、チェックという手段でミスを見つける。(WildLightなど)
最終工程で行うチェック(上記3)で、確実にミスを検出するための支援ツールとして開発したのがWildLightですが、ACEは、上記の2に対応するツールになります。(最新バージョンのWildLightにはACEの機能も盛り込まれています)
今後、翻訳チェックに重点を置き、使いこなし術をブログ記事にして公開していくつもりです。もちろん、ACEは入力省力化ツールとしても利用できますが、視点として、入力の自動化による入力ミスの低減という考え方で、その定義の仕方を記事にしたいと考えています。
【参考】AHK版 AutoCorrect