このゴールデンウィークを使い、以前から盛り込みたかった機能を追加しました。大きな変更点は以下のとおりです。
- 複数辞書を指定したプロジェクトを扱えるようにした。
- 対訳表作成でソースファイルにエクセルやパワーポイントのファイルを直接指定できるようにした(Fバージョンのみ)
- 複数辞書を指定したプロジェクトファイルを扱えるようにした。
拡張子「.wprj」のテキストファイルを準備し、以下の例のように辞書ファイル名を羅列することにより、複数辞書を一括処理できるようになります。なお、ここで指定される辞書ファイルは、プロジェクトファイルと同じフォルダー内に置いてください。
記述例)
‘ XXX会社用チェック辞書
WLDIC_CHK_全角文字混入チェック.txt
WLDIC_ECHK_英文スタイルチェック.txt
WLDIC_ECHK_化学式チェック.txt
※行先頭が「’」で始まる行は無視されますので、コメントを入れるのにお使いください(WildLight辞書と同じ仕様)
- 対訳表を作成する対象ファイルにエクセルファイル、パワーポイントファイルを直接指定できるようにした。(Fバージョンのみ)
対訳表を作成する際に指定する原稿ファイル、翻訳文ファイルにエクセル、パワーポイントのファイルを指定できます。WildLightがそれらのファイルからテキスト情報だけを自動的にワードファイルへ抽出し、対訳表へ仕上げます。
(対訳表作成のバッチ処理でも、エクセル・パワーポイントのファイルを指定できます。)
2.50 のリリースによって短命で終わった 2.22 ですが、2.21 ~ 2.22 でも大きな機能追加がありましたので、ここで紹介します。
- 範囲指定箇所のフォント色、蛍光色、背景色を順次変更するマクロの追加
WL_指定範囲内のフォント色変更
WL_指定範囲内の蛍光ペン色変更
WL_指定範囲内の背景色変更
WL_指定文字を初期色に変更
マクロをショートカットキーに登録して作業を行うと、とても便利です。
- 範囲指定した文字列を検索し、同じフォント色、蛍光色、背景色へ置換するマクロの追加
WL_指定文字を同色に置換
- オートコレクトの定義編集機能の追加(ACE – AutoCorrect Editor と同じ機能)
オートコレクト機能は、定義されたルールに従って、入力を自動修正する機能です。デフォルト設定のまま使用すると、ユーザーの知らぬところで勝手に変更が加えられるため、翻訳に従事する者は、すべてオフにして使用する方が好ましいとされています。
それは、オートコレクト機能の設定内容をユーザーがすべて認識し、把握していないからです。つまり、オートコレクト機能に何をさせるかをユーザーがしっかりと把握して管理することにより、作業効率を上げたり、入力ミスを削減することが可能になります。
・入力時に起こしやすいミスを自動的に指摘させる。(修正させる)
・略語で用語を登録して、入力の手間を省くとともに、キー入力ミスを削減する。
入力ミス防止目的で使用する場合のポイントは、修正後の文字列に、修正が認識できるマークを盛り込むことです。上の動画では「●」がそのマークです。大切なのは、自分が入力をミスしたことを認識できる仕掛けを盛り込むことです。(ユーザーが認識することなく勝手に修正させる方法は止めましょう。)