英文にせよ和文にせよ、丸括弧に全角や半角が混在し、揃っていない訳文を見掛けることがあります。以下の前提のもとに、強制的に丸括弧を半角、もしくは全角に揃えるワイルドカードを記述してみたいと思います。
【前提】
- 半角にせよ全角にせよ、丸括弧はちゃんと対になっていること。
- その組合せは、半角全角()、全角半角()、全角全角()、半角半角()の4通りとする。
この前提に従い、これらの4通りの組合せをヒットさせるためには、以下のように記述します。
検索する文字列
[\((](*)[\))]
次に「置換後の文字列」の記述の仕方ですが、すべて全角の丸括弧へ揃える場合は、以下のように記述します。
置換後の文字列:(丸括弧は全角です。)
(\1)
この記述から分かるとおり、正しい全角の丸括弧の組合せであっても、強制的に置換してしまうということです。ワイルドカードの記述を考えるとき、正しいものを回避しようと考えてしまい、1文で記述できずに悩んでしまうことが多いですが、正しいものも置換してしまうというアプローチを取れば、1文で表現できることが多いです。
では、次にすべて半角の丸括弧へ揃えて置換するための「置換後の文字列」を記述をします。
置換後の文字列:(丸括弧は半角です)
(\1)